FX 外国為替
トレード紹介。
「円高3幕」はいつ本格化するのか
ドルは5月半ばに一時95円を割れて93円台まで円高・ドル安と
なったが、この動きはその後「振り出し」に戻される結果となった。
このようにこの5月円高が限定的にとどまった一因は、
ドル円が均衡状態にあったためだろう。

シカゴIMM統計によると、円のポジションはほぼニュートラルで、
円は決して「売られ過ぎ」ではなかった。
まだ短期の行き過ぎをチェックする90日移動平均線との関係でも、
ドルは対円で「上がり過ぎ」ではなかった。
このように「均衡状態」にあったドル円は、「不均衡」を作っていけ
るような「人気(材料)」がない中では、一方向の動きも限られた
ということだろう。

さて、ドル円の「均衡状態」はこの6月中旬まで基本的には
変わっていない。では今回も一方向への動きが限られた
状況が続くかといえば、あとは「不均衡」を作っていけるだけの
「人気」が出てくるかだろう。
そして、ドル円以外に「不均衡」のある相場次第だろう。

最近、「不均衡」が目立つのは資源価格やそれと連動した
資源通貨。これらは短期的な上がり過ぎ懸念がきわめて
強い状況が続いてきた。
その行き過ぎ相場の修正が本格化するかは、
一つの焦点になる。
そしてもう一つ「不均衡」が注目されるのは米長期金利の
短期的な上がり過ぎ。

資源国通貨安は、クロス円を通じた円高圧力だ。
そして米長期金利の上がり過ぎ修正に伴う低下はドル安圧力だ。
上述のように、経験的にはすでに昨年8月110円→昨年12月
87円までの円高第2幕に続く「第3幕」がいつ本格化してもおかし
くないタイミングに入りつつあると思うが、それが本格化するかの
鍵は、そんな資源価格や米金利がまずは注目されそうだ。


とくに、米金利の動向は注目される。米長期金利の行き過ぎ
相場の修正は、FOMCの前後に起こるといった経験則があり、
そんなFOMCがまさに23−24日に予定されているからだ。

一時4%まで上昇した米長期金利だが、そんな長期金利上昇
でも大きな影響の出なかった株価が、次第に怪しい雲行きに
なってきた。株価が嫌気する金利上昇となれば、
FOMCで長期金利上昇抑制策としての追加緩和が検討される
可能性がある。そんなFOMCを前後して、ドル円と相関性の
高い米長期金利が一方向に動くことになるかは注目される。


「本命ドル安」への移行はまだ先か
95円を割れて一段安懸念も広がったドルだが、
先週は一時95円を大きく越えて反発した。
これは、米国債格下げ懸念などで広がった今回の
ドル安だったが、そもそもそんな「本命のドル安」の
機は熟していない可能性をうかがわせるものだ。

むしろ最近にかけて一段と広がった資源国通貨高の
裏返しとしてのドル安という見方も可能だろう。
「本命ドル安」への移行期間がもう少し続きそうだ。

スウェーデン中銀の利下げ、今後の方針は?
Riksbank(スウェーデン中銀)は21日に政策金利を1.00%から
0.50%に引き下げる事を決定した。
声明では「金利は2011年初めまで低い水準のままの見込み」
との認識を示した。
金利については「金利は2009年第2四半期平均で0.6%の見込み、
金利は2010年第1四半期平均で0.5%の見込み」としており、
現在の政策金利と同水準との認識を示している。
イングベス・スウェーデン中銀総裁は「さらなる利下げは経済に
小さな影響を及ぼすだけだろう」「今のところ、例えば債券買い
入れなどの措置はなさそうだ」とコメント。このことからも、
スウェーデン中銀は今後一段の金融緩和について消極的と
みることができる。しかし、一段の経済情勢が悪化する場合、
「予測は今後追加利下げを行う可能性を含む」としており、
金利については経済情勢に左右される状況が続くだろう。

米指標発表後の値動きに注目
今日の東京市場は
ドル/円、クロス円とも
高値圏でのもみ合いとなりました。

ドル/円相場は
97円台中盤から取引を開始。
あまり大きな動きはみられなかったものの、
じりじりと上値を伸ばして98円手前まで上昇、
11月14日以来の円安・ドル高となりました。

ユーロ/円相場は
124円台をいったりきたりする展開となりました。
昨日の高値125円15銭には届きませんでした。

他のクロス円(昨日下落したポンド/円を除いて)も
高値圏を推移しています。

米国、双子の赤字がもたらす、ドル急落リスク
歴史的な安値水準にある米ドル。
今後も米国の現状を考えるとドルは下落を続ける
だろうと考えられています。
理由の一つとして、米国の経常赤字/財政赤字が増加
しているからです。ドルの下落とは対照的に、
この『双子の赤字』は増加の一途をたどっています。

現在、米国は借り入れの多くを国外に依存しています。
国債の発行額が上昇し、財政赤字は一兆ドルに達する勢いです。
しかし米国は長期金利を低下させています。
ドルをこれまでメインで買い支えしてきた日本と中国は
それでも米国債を買うでしょうか?
先週就任したオバマ大統領は、今の米国の赤字を黒字化する
政策ではなく、財政出動による、景気刺激策を選びました。
今後米国の経常赤字/財政赤字はさらに増加するでしょう。
ドルの下落リスクも高まっています。
米国が今後発表する、貿易収支や財政収支などの
経済指標には、一層気をつけておきたいものです。